Drug Delivery System
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特集 “細胞外小胞が拓く創薬・診断技術の最前線”  編集:秋田英万
ナノワイヤデバイスとAIによる尿中細胞外小胞miRNAの網羅的解析とがん検知への展開
安井 隆雄馬場 嘉信
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2021 年 36 巻 2 号 p. 124-129

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抄録

リキッドバイオプシー(液体生検)と呼ばれる検査法は、血液や尿、唾液などの体液の採取・検査のみでがんの検出や追跡ができると期待されている手法である。リキッドバイオプシーは、組織生検と比較して極めて低侵襲に検体を採取して解析ができること、長期追跡にかかせない繰り返し・頻回検査が容易に実施可能であることなどの利点がある。リキッドバイオプシーの解析対象の生体物質として、近年、細胞外小胞(Extracellular vesicles, EVs)が加わった。本稿では、ナノワイヤデバイスとAIによる尿中EVsの内部に含まれるmicroRNAの網羅的解析とがん検知への展開を紹介する。

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© 2021 日本DDS学会
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