抄録
個別化医療では比較的少数のさまざまな患者集団のニーズに対して、開発のはじめから正確に低コストで応えることが求められる。小児および高齢者が服用しやすい製剤は、臨床の調剤に依るところが大きい実情を考えると、新薬開発の設計時に製剤が粉砕され、懸濁され、経管投与されることを想定したユニバーサルデザイン製剤にする必要がある。OD錠はそれに近い特性であるが、嚥下困難のある高齢者が服薬に使用するとろみ水とは相互作用があり、小児は口腔内で味を呈する製剤を嫌がるので注意が必要である。これに対してミニタブレットは、乳幼児でも服用できることを臨床試験で検討したので、小児用製剤として今後期待できると考えられる。