抄録
1990年代後半に、がん領域や免疫炎症性疾患領域において、抗体医薬品が画期的な治療効果を示して以降、さまざまな疾患領域において抗体医薬品の研究開発がなされ、現在までに日米欧で100品目を超える抗体医薬品が承認されている。感染症領域における抗体医薬品の開発は限られていたが、抗体工学の発展、SARS-CoV-2の感染の拡大により、感染症領域における抗体医薬品の重要性が注目されている。本稿では、これまでの感染症領域における抗体医薬品の開発と、抗体工学やDDS技術の進展に伴う今後の抗体医薬品の展望を概説する。