Drug Delivery System
Online ISSN : 1881-2732
Print ISSN : 0913-5006
ISSN-L : 0913-5006
特集 “感染症に対するワクチン・抗体医薬におけるDDSの応用”  編集:吉岡靖雄
交差反応性に優れた新型コロナウイルス感染症用抗体医薬の開発
森山 彩野
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 37 巻 5 号 p. 388-394

詳細
抄録
2019年に発生した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症の治療や発症抑制のためにさまざまな抗体医薬の開発が進められている。SARS-CoV-2中和抗体の開発で大きな障壁となるのが、スパイク糖タンパク質に変異をもつ変異株の発生と感染拡大である。またコロナウイルスは多くの野生動物や家畜、愛玩動物が保有しており、これまでにも重篤呼吸器症候群コロナウイルスや中東呼吸器症候群コロナウイルスが動物からヒトへ伝播して大きく感染が広がったケースがある。SARS-CoV-2についても動物が起源であると考えられており、今後も種を越えた伝播が発生する可能性が考えられる。これらを踏まえて、SARS-CoV-2変異株や類縁コロナウイルスに対する交差反応性に優れた抗体医薬の開発が求められる。
著者関連情報
© 2022 日本DDS学会
前の記事 次の記事
feedback
Top