Drug Delivery System
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特集 “イオン液体とDDS”  編集:太田琴恵
イオン液体を用いた薬物溶解性改善と高分子医薬の安定化
古石 誉之米持 悦生
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2023 年 38 巻 3 号 p. 199-209

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抄録
医薬品有効成分(API)が難溶性であることで、生物学的利用能の低下やそれに伴う有効性・安全性の低下は、医薬品開発段階において未だに問題となっている。また、高分子化合物を用いた優れた医薬品開発が進むなか、安定性が低いことが原因でその開発が進まない例が散見される。本稿では、APIのイオン液体化(API-IL化)によるAPIの可溶化およびそれに伴う応用例、タンパク質医薬の安定化のために、生体適合性の高いコリンおよびアミノ酸ILを使用した例について紹介する。
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© 2023 日本DDS学会
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