Drug Delivery System
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DDS製品開発の最前線
ジノプロストン腟内留置用製剤(プロウペス)の臨床成績・特性・適正使用・最近の報告
三上 大輔松村 幸一中野 敦
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2024 年 39 巻 2 号 p. 133-137

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抄録
プロウペスは、ジノプロストン10 mgを含有する親水性ポリマーと、これを包含する取り出し用紐で構成され、標的部位である子宮頸部に貼りつくように挿入し、持続的にジノプロストンを放出することで、子宮頸管を中心に効果を発揮する。プロウペス腟用剤10 mg(ジノプロストン腟内留置用製剤:プロウペス)は、日本人および非日本人女性を対象にした第Ⅰ相試験(228試験)において薬物動態、安全性及び忍容性が評価され、多施設共同非盲検第Ⅲ相試験(261試験、262試験)において有効性および安全性が評価され、2020年1月に「妊娠37週以降の子宮頸管熟化不全における熟化の促進」を効能又は効果として承認を取得した。医薬品リスク管理計画におけるリスク管理や産婦人科診療ガイドライン産科編2023における日常診療の指針のもと適正に使用され、臨床研究結果も報告されてきている。
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© 2024 日本DDS学会
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