Drug Delivery System
Online ISSN : 1881-2732
Print ISSN : 0913-5006
ISSN-L : 0913-5006
プロテオーム創薬とDDS
進化分子工学に基づいた人工蛋白の創出と創薬への展開
芝 清隆
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 18 巻 6 号 p. 511-518

詳細
抄録
この総説では進化分子工学のこの10年の軌跡と, ゲノム時代に入った21世紀での新たな展開を紹介する. 進化分子工学, あるいは試験管内進化系は, 1990年代初頭に遭伝子の誕生の研究を目的として勃興した. 進化分子工学研究からはいくつかの強力な実験手法が生み出された. 進化分子工学研究はもちろん, 創薬にも大きな影響を与えてきた. 近い将来, 進化分子工学的に改変された蛋白質製剤が承認されるであろう. 最後に, 筆者らの新しいタイプの蛋白質進化システム, MolCraftを紹介し, その創薬, バイオナノテクノロジーに与える影響を論じる.
著者関連情報
© 日本DDS学会
前の記事 次の記事
feedback
Top