抄録
加工食品業界では、物流の持続可能性確保に向けて、メーカー・卸・小売が業界横断で連携するFood Supply Chain Sustainability Project(FSP)が推進されている。本稿では、FSP設立の経緯とこれまでの活動、ならびに今後の方向性について整理した。リードタイム延長や荷待ち・荷役作業削減などの商慣行改革を起点に、製・配・販三層による協議体へ発展した経緯を示すとともに、「物流革新に向けた政策パッケージ」を受けて策定された自主行動計画および「行動指針FSP版」のPDCA運用について解説した。さらに、業界全体での物流改革を推進する意義と、改革の浸透・拡大、物流現場視点の維持といった今後の課題について考察した。