抄録
抗SS-B抗体陽性,免疫異常を伴う再発性紅斑患者11例のHLAタイピングの集計を行なった.その結果,高率にDR5,DRw6(DRw13を含む),DRw52が検出された.又,このDRw52との相関は二次的なものと考えられた.自験例11例は臨床的には亜急性皮膚エリテマトーデス,シェーグレン症候群あるいは両者の合併が示唆される症例を含んでいるが,特定のHLA抗原が高率に検出されたことにより,これらの症例は免疫遺伝学的に類似性を有することが示唆された.又,Sjogren's/lupus erythematosus overlapのHLAタイピングと共通点を有することが明らかとなった.