日本皮膚科学会雑誌
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酵素免疫測定法による皮膚表面および汗中における分泌型IgA定量の試み
河合 敬一河合 享三小西 啓介岸本 三郎金光 健宅亀井 宣昭尾林 博岡田 富雄小西 宏明
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1991 年 101 巻 4 号 p. 415-

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抄録

皮膚表面上および汗中に含まれる分泌型IgA(S-IgA)をサンドイッチ酵素免疫測定法により測定した.温熱負荷により得られた汗に含まれたS-IgA値(sweat S-IgA)は,身体部位により分泌量の差があり,分泌量は顔面>胸部>前腕の順であった.また,平常安静時の皮膚表面上のS-IgA値(skin surface S-IgA)にも,身体部位より測定値に差を認め,顔面(前額部>0・煤j>胸部>手掌≒前腕>足底の順であった.また,このskin surface S-IgAは,同時に測定した角層水分量との相関は認めなかったが,皮表脂質量とは正の相関を認めた.

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© 1991 日本皮膚科学会
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