抄録
高IgE症候群の32歳男性に血漿交換(PE)療法を施行した.PE療法施行前の患者好中球走化能は正常コントロールの55~77%に減少していたが,PE療法により82~93%と著明な改善がみられた.またPE療法施行前の患者血清は正常人好中球の走化能を75%抑制したが,PE療法施行直後では患者血清による正常人好中球走化能の抑制は認められなかった.以上の結果より,PE療法による好中球走化能の改善は,PE療法により走化能抑制因子が血清中より除去ないし減少されたか,あるいは不活化された可能性が推測された.