日本皮膚科学会雑誌
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103 巻 , 2 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 1993 年 103 巻 2 号 p. 85-
    発行日: 1993年
    公開日: 2014/08/12
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  • 加藤 一郎, 衛藤 光, 橋本 明彦, 西山 茂夫, 向井 秀樹
    1993 年 103 巻 2 号 p. 89-
    発行日: 1993年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    皮膚限局性アミロイドーシス(皮膚ア症)の患者の皮膚生検組織を免疫原として細胞融合法により,ケラチン由来のアミロイドを認識するモノクローナル抗体を作製した,この抗体は正常の皮膚成分,および血清成分,ケラチンとの反応性はみられず,ケラチン由来のアミロイドそのもの,もしくはその関連物質と特異的に反応するものと考えた.次にこの抗体を病的皮膚に用いて検討したところ,Systemic lupus erythematosus(SLE),Anaphylactoid purpura(AP),Pemphigus vulgaris(PV)における免疫複合体沈着部位,あるいは抗原抗体反応の場に反応を認めた.一方血清中の循環免疫複合体との反応性はみられず,この抗体が皮膚に沈着している免疫複合体と何らかの形で関連する物質を認識している可能性が示唆された.このことから,この抗体は今後皮膚のアミロイドゲネーシスにおける免疫学的機序の関与について解明する手段として用いうるものと考えた.
  • 持田 耕己, 三浦 優子, 今井 龍介, 高森 建二, 小川 秀興
    1993 年 103 巻 2 号 p. 97-
    発行日: 1993年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    1989~1990年の2年間に初診として当科外来を受診した円形脱毛症患者304名を対象として,特に円形脱毛症に合併しやすいと考えられているアトピー性疾患・白斑・甲状腺疾患の3疾患について,円形脱毛症の病型別に統計的検討を行った.その結果,①アトピー性疾患の合併率は高く,単発型では低く,汎発型では高い傾向を示した.②一方,視診・問診にて明らかとなった白斑・甲状腺疾患の合併率は,各々,3.9%・1.0%と低値であった.③しかし,抗甲状腺抗体の検索では,マイクロソーム抗体陽性者は,男性6.7%,女性10.8%と健常人コントロール(男性2.0%,女性3.2%)の各々約3倍の高値を示し,円形脱毛症においては,潜在性自己免疫性甲状腺炎が高率に合併することが示唆された.円形脱毛症の病因は未だ明らかでないが,アトピー性疾患や甲状腺疾患などの合併症についても詳細に検討し,各疾患の病態における共通性に主眼を置き研究を進めていくことも,円形脱毛症の病態解明に有効なアプローチになると思われた.
  • 松本 克夫, 横山 由紀子, 鈴木 正巳, 中野 博行
    1993 年 103 巻 2 号 p. 103-
    発行日: 1993年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    新生児BALB/cマウス皮膚をコラゲナーゼ処理することにより単離した毛包を,I型コラーゲンゲル内に包埋し,種々のCa2+濃度の培養培地にて培養した.高Ca2+条件(1.82mM)では毛包のDNA含量,DNA比活性は培養2~3日から7日目にかけて急激に低下し,毛包組織の辺縁部への〔3H〕-Thymidineの取り込み量も減少することがミクロオートラジオグラフィーにても示された.このとき,毛包は三次元的な構造を維持していた.一方,低Ca2+条件(0.01mMあるいは0.2mM)では,DNA含量は一定値を維持し,DNA比活性も高い値を維持した.しかしながら,毛包から細胞がアウトクロースし,三次元的な構造は崩壊した.高Ca2+条件にて培養された5日目の毛包は,ヌードマウスに移植すると毛再生を示したが,低Ca2+条件にて培養された毛包は毛再生を示さなかった.このことから毛再生が誘導される際の毛包の三次元的な構造の重要性が示された.高Ca2+(1.45mM)および低Ca2+(0.02mM)条件にて培養される毛包のDNA比活性およびDNA含量に及ぼすMinoxidilおよびTPAの影響を,培養5日間にわたり検討した.Minoxidilは高Ca2+条件ではDNA比活性,DNA含量の低下を100μg/ml濃度で抑制し,低Ca2+条件では濃度に依存した形で両方の値を増加させた.TPAは培地中のCa2+濃度に係わらずその100ng/ml濃度で培養2~4日間にDNA比活性を高い値に維持した.本培養系は毛成長作用を有する薬剤を評価するのに有用であると結論する.
  • 丹羽 靭負, 飯沢 理, 赤松 浩彦
    1993 年 103 巻 2 号 p. 117-
    発行日: 1993年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    最近のアトピー性皮膚炎(atopic dermatitis,AD)は以前と比べ成人の重症型が増加して来ているが,今回,過去2年間の197例の重症・難治型のAD患者について統計的観察を行い患者の種々の血清脂質値や活性酵素と生体内の脂質が反応して生成される過酸化脂質を測定し,更に生体の主たる活性酸素消去酵素であるsuperoxide dismutase(SOD)誘導能を測定した.結果は,入院患者の83%が13~30歳の年齢層に集中し,更にその90%以上が大都市在住の患者であり,皮疹の形態は,肥厚・苔癬化が強く,結節性年疹を全身に合併したものが多く,また,5%の白内障の合併が認められ,全例が治療に抵抗した重症型であった.検査結果は,成人AD患者では低比重のリポ蛋白(VLDL,カイロミクロン)が健康対照群に比して高く,また過酸化脂質値が増悪期に上昇し,一方患者白血球のSOD誘導能の低下が(軽快期,増悪期を通して)証明された.以上より,AD患者は体質的に細胞障害性の脂質が多く存在し,そこへ最近の環境汚染の増悪により,放射能,農薬,殺虫剤,化学薬品などが体内で活性酸素を増産させ,この活性酸素が,脂質と結合して過酸化脂質を形成する反応を,AD患者のSOD誘導能の体質的低値が一層促進させ,その結果,体内で組織障害性の過酸化脂質を増産させ,ADの病態の変化やその増悪をもたらしているものと推察された.
  • 土井 正毅, 田辺 恵美子, 岡本 昭二
    1993 年 103 巻 2 号 p. 127-
    発行日: 1993年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    母親が,第1子出産後4ヵ月にSjogren症候群を発症したNeonatal lupus erythematosus(以下NLE)の兄弟例を報告した.本症例を含めた本邦報告NLE63例につき検討した結果,男女比は1:1.7であり,皮疹の認められた61例において,出現時期は平均17.8日,消失時期は平均4.4ヵ月であった.心疾患は5例に認められ,3例が完全房室ブロックであった.NLE児の母親の約8割は全身性エリテマトーデスかSjogren症候群に罹患しており,またNLEの同胞例は32%に認められた.このため患児の次子のNLEの発症および心疾患の危険性が従来考えられていたより高いものであり,十分な周産期管理が必要と考えられた.
  • 中山 文明, 宇津木 浩一, 田辺 恵美子, 児島 孝行, 藤田 優
    1993 年 103 巻 2 号 p. 137-
    発行日: 1993年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    75歳,男.アフロクァロンを含む8剤を半年間内服後,露光部に紅斑,浮腫が出現した.更に3ヵ月後当科初診し,同部位に白斑黒皮症が生じていた.UVBの最小紅斑量に短縮はみられず,UVA,可視光領域の光線テストは正常範囲内だった.パッチテストは,すべての内服していた薬剤で陰性だったが,光パッチテストでは,アフロクァロンのみBLBランプ(UVA領域)及びSEランプ(UVB領域)で陽性を示した.アフロクァロン以外の薬剤の内服光テストでは陰性だった.以上よりアフロクァロンによる光線性白斑黒皮症と診断した.作用波長は,紫外線領域に広くまたがっているものと考えられたが,正確な波長の同定には至らなかった.発症機序としては光アレルギー性が示唆されたが,明確に決定できなかった.
  • 石井 清英, 山田 裕道, 鈴木 光子, 長岡 功, 高森 建二, 小川 秀興
    1993 年 103 巻 2 号 p. 145-
    発行日: 1993年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    高IgE症候群の32歳男性に血漿交換(PE)療法を施行した.PE療法施行前の患者好中球走化能は正常コントロールの55~77%に減少していたが,PE療法により82~93%と著明な改善がみられた.またPE療法施行前の患者血清は正常人好中球の走化能を75%抑制したが,PE療法施行直後では患者血清による正常人好中球走化能の抑制は認められなかった.以上の結果より,PE療法による好中球走化能の改善は,PE療法により走化能抑制因子が血清中より除去ないし減少されたか,あるいは不活化された可能性が推測された.
  • 1993 年 103 巻 2 号 p. 149-
    発行日: 1993年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
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