日本皮膚科学会雑誌
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サルコイドーシスにおける無作為骨格筋生検による類上皮細胞性肉芽腫の検出成績
稲沖 真竹原 和彦広根 孝衛
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1996 年 106 巻 1 号 p. 21-

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抄録

1980年4月~1995年3月に金沢大学皮膚科で骨格筋生検を受けたサルコイドーシス(サ症)患者47例について臓器別の生検陽性率,罹病期間と骨格筋生検陽性率との関係および骨格筋生検所見と臨床・検査所見の関連について検討した.骨格筋生検の陽性率は70%で皮膚生検の陽性率より低く,経気管支肺生検および無作為肝生検の陽性率より高値を示した.罹病期間が3ヵ月以下の症例群では全例で骨格筋生検が陽性で,4ヵ月以上の群より有意な高値を示した.骨格筋生検陽性群と同陰性群について両側肺門リンパ節腫脹(BHL)、眼サ症、およびサ症の診断基準に含まれる各検査所見の検出頻度を比較した結果,骨格筋生検陽性群において同陰性群よりBHLの頻度が高い傾向が認められたが有意差はなかった.また,他の項目については明らかな差異は認められなかった.無作為骨格筋生検は手技が容易で安全であり,その陽性所見はサ症に特異的であることよりサ症の診断のための有用な手段のひとつであり,特に発症3ヵ月以内の早期例においてより有用と考えられた.

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© 1996 日本皮膚科学会
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