日本皮膚科学会雑誌
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106 巻, 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 橋本 隆
    1996 年 106 巻 1 号 p. 1-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
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  • 西岡 清
    1996 年 106 巻 1 号 p. 7-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
  • 森 聖, 松本 義也, 大橋 勝, 玉田 康彦
    1996 年 106 巻 1 号 p. 15-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    亜鉛欠乏マウスを用いて,発育や表皮の変化を観察したところ,体重の減少,眼囲の浮腫,尾部や四肢末端のびらんが認められ,ヒトの亜鉛欠乏症と同様の臨床像を示した.表皮は不全角化と著しい肥厚を示し,有棘細胞の核は一部凝縮していた.これら亜鉛欠乏マウスにおける表皮細胞の変化とアポトーシスの関連を調べるためTUNEL法と,Lewis-Yモノクローナル抗体を用いた免疫組織染色を行った.TUNEL法では散在性に有棘細胞の核が染色され,Lewis-Y染色でも表皮細胞の細胞質に陽性所見が認められた.以上より亜鉛欠乏マウスでは,核の凝縮を伴い,表皮の肥厚をきたす皮膚病変の形成に,表皮細胞のアポトーシスが関与している可能性が示唆された.亜鉛欠乏とアポトーシスに関して文献的考察を加えて報告した.
  • 稲沖 真, 竹原 和彦, 広根 孝衛
    1996 年 106 巻 1 号 p. 21-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    1980年4月~1995年3月に金沢大学皮膚科で骨格筋生検を受けたサルコイドーシス(サ症)患者47例について臓器別の生検陽性率,罹病期間と骨格筋生検陽性率との関係および骨格筋生検所見と臨床・検査所見の関連について検討した.骨格筋生検の陽性率は70%で皮膚生検の陽性率より低く,経気管支肺生検および無作為肝生検の陽性率より高値を示した.罹病期間が3ヵ月以下の症例群では全例で骨格筋生検が陽性で,4ヵ月以上の群より有意な高値を示した.骨格筋生検陽性群と同陰性群について両側肺門リンパ節腫脹(BHL)、眼サ症、およびサ症の診断基準に含まれる各検査所見の検出頻度を比較した結果,骨格筋生検陽性群において同陰性群よりBHLの頻度が高い傾向が認められたが有意差はなかった.また,他の項目については明らかな差異は認められなかった.無作為骨格筋生検は手技が容易で安全であり,その陽性所見はサ症に特異的であることよりサ症の診断のための有用な手段のひとつであり,特に発症3ヵ月以内の早期例においてより有用と考えられた.
  • 神部 隆之, 碇 優子, 溝口 昌子
    1996 年 106 巻 1 号 p. 25-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    症例1:42歳男性.5年前より両肘部に白斑が出現,次第に両手,腰背部,両足に拡大.更に1年前からは白斑内に乾癬が出現.症例2:7歳男児.4年前より両肘部,腹部,背部に乾癬が出現.更に1年前からは乾癬を取り囲むようにして白斑が出現.両症例ともその他の合併症は認めず,血液検査所見でも異常はなかった.HLAの検索では乾癬および白斑の関連抗原はいずれも陰性であった.乾癬と白斑の合併例は欧米では若干の報告があるものの,本邦では極めて稀である.これまでの報告例を検討すると,両疾患の合併例はそれぞれの単独例より関節症状,甲状腺疾患,糖尿病の合併が多く,自己免疫の関与をうかがわせた.そこで免疫組織化学的に自験例2例の組織のHLA-DR,CD1,CD4,CD8,CD22の発現を検索したが,合併の因果関係を示唆するような所見は得られなかった.
  • 藤本 学, 菊池 かな子, 今門 純久, 古江 増隆
    1996 年 106 巻 1 号 p. 31-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    原発性胆汁性肝硬変を伴った全身性強皮症の1例を報告した.症例:59歳,女性.約5年前よりレイノー現象,1年前より指尖部潰瘍が出現した.初診時,手指から前腕およびタ至イに皮膚硬化を認めた.抗核抗体は抗セントロメア抗体および抗U1RNP抗体陽性.諸検査にて軽度の肺線維症,食道収縮不全が認められた.また,涙液分泌低下よりシェーグレン症候群を伴っている可能性が考えられた.経過中,胆道糸酵素の上昇と皮膚瘙痒感が出現した.抗ミトコンドリア抗体はHEp-2細胞およびラット腎臓を基質とした蛍光抗体間法では陰性であったが,pyruvate dehydrogenase complexを抗原とした免疫ブロット法によりはじめて検出可能であった.原発性胆汁性肝硬変は全身性強皮症の重要な合併症と考えられており,自験例のような非定型例の存在も念頭に置いて精査すべきと考えられた.免疫ブロット法による抗ミトコンドリア抗体の同定は,抗原蛋白が高次構造を保った状態で反応しにくいエピトープを検出できることに加え,抗ミトコンドリア抗体の各サブユニットに対する反応性を検討できることから有用と考えられた.
  • 狩野 俊幸, 近藤 正孝, 矢尾坂 英夫, 吉尾 卓
    1996 年 106 巻 1 号 p. 37-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
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    69歳,男性,microscopic polyangiitisの1例を報告した.発熱,関節痛,両下腿の紫斑を主訴に当科を紹介受診.検査上,CRP・血沈の著明な上昇,貧血,低アルブミン血症,尿潜血・尿蛋白を伴う腎障害が認められ,抗好中球細胞質抗体(ANCA)が陽性であった.組織学的に,皮膚では真皮全層にわたる小血管のleukocytoclastic vasculitisが認められ,肉芽腫は存在しなかった.腎では,2~3割の糸球体に半月体形成が確認された.プレドニゾロンの内服を開始し,シクロホスファミドのパルス療法を1回加えたのち漸減した.臨床症状,検査値の改善とともにANCAも陰性化した.
  • 1996 年 106 巻 1 号 p. 43-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
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