抄録
69歳,男性,microscopic polyangiitisの1例を報告した.発熱,関節痛,両下腿の紫斑を主訴に当科を紹介受診.検査上,CRP・血沈の著明な上昇,貧血,低アルブミン血症,尿潜血・尿蛋白を伴う腎障害が認められ,抗好中球細胞質抗体(ANCA)が陽性であった.組織学的に,皮膚では真皮全層にわたる小血管のleukocytoclastic vasculitisが認められ,肉芽腫は存在しなかった.腎では,2~3割の糸球体に半月体形成が確認された.プレドニゾロンの内服を開始し,シクロホスファミドのパルス療法を1回加えたのち漸減した.臨床症状,検査値の改善とともにANCAも陰性化した.