日本皮膚科学会雑誌
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汎発性強皮症患者におけるmodified Rodnan total skin thickness scoreとポイント制診断基準案の比較検討
浅野 善英尹 浩信山根 謙一矢澤 徳仁久保 正英菊池 かな子相馬 良直玉置 邦彦
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2000 年 110 巻 13 号 p. 2107-

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抄録
modified Rodnan total skin thickness score(以下m-Rodnan TSS)とポイント制診断基準案はともに汎発性強皮症患者の病態を定量化するものである.汎発性強皮症患者57例を対象としてm-Rodnan TSSとポイント制診断基準案の比較検討を行った.m-Rodnan TSSと統計ポイントの間には正の相関が認められ,これは主に皮膚硬化のポイントとm-Rodnan TSSが強く相関するためと考えられた.肺線維症との相関について検討したところ,肺線維症のある群は肺線維症のない群と比較して有意に高い総計ポイントを示した.また%VC,%DLcoについて検討したところ,総計ポイントと%VCの間には負の相関が認められた.一方,m-Rodnan TSSでは肺病変との相関は認められなかった.以上より,ポイント制診断基準案は汎発性強皮症患者の重症度を評価しうること,m-Rodnan TSSは1回のみの測定では臨床的意義は少ないことが示された.しかしながら,diffuse typeの強皮症患者では非常に高いポイントを示すため,長期にわたって経過を追ってもポイントの変化がほとんどない可能性があり,このような症例に対してはm-Rodnan TSSは有効である可能性が示唆され,今後の検討が必要と考えられた.
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© 2000 日本皮膚科学会
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