日本皮膚科学会雑誌
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原著
肺癌に伴った上大静脈症候群の1例
山本 純照宮川 幸子
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ジャーナル 認証あり

2003 年 113 巻 14 号 p. 2045-2048

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抄録
患者は62歳,男性.2003年2月初旬から顔面に皮膚の潮紅が生じ,また同時期より動悸,軽度の呼吸苦,食欲低下も出現した.同年3月1日に胸部の毛細血管拡張と胸腹部の表在静脈の怒張に気付いた.同年3月4日に当科を受診.初診時両側眼瞼,頬部を中心に頸部まで皮膚の潮紅,毛細血管拡張を,両側上眼瞼には軽度の浮腫を認めた.外頸静脈は坐位でも著明に怒張していた.胸部でも毛細血管拡張を呈し,さらに胸腹部の表在静脈の著明な怒張を認めた.胸部造影CTにて縦隔に腫瘍陰影を認め,3次元造影CTでは上大静脈は全周性に著明な狭窄を示し,側副血行路の発達も認めた.また気管支鏡にて気管分岐部から右気管支にかけて腫瘍による狭窄を認め,気管支鏡下で同部の内側に突出した組織を生検し,低分化型肺腺癌の像を得た.以上から自験例を肺癌とその縦隔リンパ節への転移巣により生じた上大静脈症候群と診断した.
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© 2003 日本皮膚科学会
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