日本皮膚科学会雑誌
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原著
丘疹紅皮症(太藤)に対するPUVAバス療法
新谷 洋一森田 明理山本 あい宮脇 さおり辻 卓夫
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2003 年 113 巻 3 号 p. 265-270

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抄録
症例1,71歳男.1994年頃より全身に瘙痒のある紅斑・丘疹・紅色局面が出現し,薬疹を疑われ薬剤を中止するも,皮疹は一進一退を繰り返し外用ステロイドでは難治であった.症例2,75歳男.2001年1月より全身に瘙痒のある紅斑・丘疹・紅色局面が出現し外用ステロイド,抗アレルギー剤の内服をおこなっていたが皮疹は軽快増悪を繰り返していた.症例3,71歳男.1995年8月頃より,全身に瘙痒を伴う境界明瞭な紅色丘疹・紅斑が出現し,外用ステロイド治療を受けていたが軽快増悪を繰り返していた.いずれの症例とも皮疹は腹部の大きな皺をさけて存在した.病理組織では,表皮の軽度肥厚,真皮上層のリンパ球浸潤と軽度の好酸球浸潤がみられた.異型リンパ球の浸潤なし.血液学的検査では,好酸球の増多(症例1:24%,症例2:29%,症例3:17%)がみられた.臨床および病理組織像より丘疹紅皮症と診断した.PUVAバス療法を症例1には計16回(41.4 J/cm2),症例2には計13回(30.4 J/cm2),症例3には計18回(50.5 J/cm2)行い皮疹は寛解.好酸球は皮疹の改善と共に低下する傾向がみられた.
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© 2003 日本皮膚科学会
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