日本皮膚科学会雑誌
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生涯教育講座
表皮角化細胞の分化と転写因子
川内 康弘
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ジャーナル 認証あり

2004 年 114 巻 2 号 p. 143-152

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抄録
表皮は幹細胞を有し,ターンオーバーを行っている上皮であり,その増殖と分化は細胞外からの様々なシグナルによって微妙なバランスの上で制御されていると考えられている.そのシグナル伝達の最終段階が転写因子による遺伝子の転写調節である.本稿では,これまでに明らかとなっている表皮角化細胞の分化に関連する主要な転写因子(AP-1,AP-2,Sp1/3,POU因子,NF-κB等)についてレビューし,転写因子からみた角化細胞の分化制御について概説する.
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© 2004 日本皮膚科学会
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