日本皮膚科学会雑誌
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皮膚科セミナリウム 第19回 薬疹
Drug-induced hypersensitivity syndrome(DIHS)
橋本 公二
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2006 年 116 巻 11 号 p. 1575-1581

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抄録
Drug-induced hypersensitivity syndrome(DIHS)薬剤性過敏症症候群は重症薬疹の代表的な疾患であり,その特徴は多彩な全身症状とともにヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)の再活性化を伴うことが挙げられる.HHV-6の再活性化は,臨床症状の再燃,遷延化,重症化に密接に関連しており,DIHSの発症機序が薬物アレルギーとウイルス再活性化の症状が複合した新たな病態であることが明らかになった.また,近年のDIHSの研究の進展により,Stevens-Johnson症候群,TEN,DIHSからなる重症薬疹の概念が確立したと言えよう.
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© 2006 日本皮膚科学会
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