抄録
1962年から2005年までの間に国立がんセンター中央病院皮膚科を受診した外陰部を主病変とする乳房外パジェット病の患者95例について統計学的検討を行った.その結果,浸潤癌のうち,脈管浸潤を伴う症例の5年生存率は26.5%で,脈管浸潤を伴わない症例の78.5%に比べ有意に低かった.さらに,リンパ節転移ではリンパ節への転移数が1個では5年生存率が100%で,複数個の場合では13.5%という結果であった.この結果をもとに,乳房外パジェット病のTNM分類とステージ分類の定義および今後の課題を提唱する.