日本皮膚科学会雑誌
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116 巻 , 9 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
生涯教育講座
皮膚科セミナリウム 第17回 真菌の動き
  • 比留間 政太郎
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第17回 真菌の動き
    2006 年 116 巻 9 号 p. 1295-1302
    発行日: 2006/08/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
    皮膚糸状菌症(白癬)の臨床像は,菌種,病変部位,宿主の免疫状態などに影響され,微妙に異なる.診断で大切なことは,真菌症を疑ってみることで,次に直接鏡検によって菌を証明することである.頭部白癬は,菌が硬毛に寄生して生ずるので,毛の寄生形態を観察する.体部白癬は,多種の菌が分離され,それに伴い当然多彩な臨床像を呈する.足白癬は,全人口の4分の1を占めるとこが明らかにされ,その治療の大切さが再認識されている.爪白癬は,新しい経口抗真菌薬が開発され治療が容易となった.今後爪白癬のより良い臨床評価基準が作られることが望ましい.治療は,白癬の病型・病態また個々の症例によっても治療方針は異なる.治療薬剤の特徴を考慮して決定する.治療期間は,表皮,毛,爪のターンオーバーの期間を考慮して決める.生活指導は大切で,その感染経路を考慮して指導する.
  • 清 佳浩
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第17回 真菌の動き
    2006 年 116 巻 9 号 p. 1303-1306
    発行日: 2006/08/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
  • 古賀 哲也
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第17回 真菌の動き
    2006 年 116 巻 9 号 p. 1307-1311
    発行日: 2006/08/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
原著
  • 吉野 公二, 山崎 直也, 山本 明史, 並川 健二郎, 安部 正通, 吉田 寿斗志
    原稿種別: 原著
    2006 年 116 巻 9 号 p. 1313-1318
    発行日: 2006/08/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
    1962年から2005年までの間に国立がんセンター中央病院皮膚科を受診した外陰部を主病変とする乳房外パジェット病の患者95例について統計学的検討を行った.その結果,浸潤癌のうち,脈管浸潤を伴う症例の5年生存率は26.5%で,脈管浸潤を伴わない症例の78.5%に比べ有意に低かった.さらに,リンパ節転移ではリンパ節への転移数が1個では5年生存率が100%で,複数個の場合では13.5%という結果であった.この結果をもとに,乳房外パジェット病のTNM分類とステージ分類の定義および今後の課題を提唱する.
  • 水野 優起, 須賀 康, 春名 邦隆, 上郎 一弘, 村松 重典, 矢口 均, 小川 秀興, 池田 志斈, 清水 俊明, 山城 雄一郎, 小 ...
    原稿種別: 原著
    2006 年 116 巻 9 号 p. 1319-1331
    発行日: 2006/08/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
    出生直後より全身性瀰漫性の潮紅,落屑を認め,魚鱗癬様紅皮症の皮膚所見を呈していた為,当科角化症専門外来を受診したNetherton症候群(NS)の4小児例(生後6日から1歳1カ月まで)を経験した.新生児期には頭部,顔面の脂漏性痂皮が顕著にみられ,乳児期になると躯幹,四肢の潮紅・落屑は次第に軽快したが,脂漏部位や間擦部位には浸軟した鱗屑を伴う紅斑が目立つようになった.このうち,2症例では生後3カ月の時点でも,毛髪異常及び血清IgE値の上昇が検出されなかったが,経過観察中に明らかになった.また,皮膚生検術を施行できた3症例では,角質細胞が早期に剝離する所見が認められた.NSで活性化することが報告されている角層トリプシン様酵素活性は,全症例で高値を示し,NSの1次スクリーニング検査,及び補助診断法として価値が高いものと思われた.更にSPINK5の遺伝子解析を施行したところ,2症例で遺伝子変異を同定し得た.以上の結果より,全症例をNSと診断した.本報告では,小児NS 4症例の臨床経過,検査所見の推移に加え,皮膚科的な治療,スキンケアなどの生活指導についても合わせて言及した.
  • 山本 康裕, 室 慶直, 富田 靖, 上野 真治, 近藤 峰生
    原稿種別: 原著
    2006 年 116 巻 9 号 p. 1333-1337
    発行日: 2006/08/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
    急性間質性肺炎の治療中に進行性網膜外層壊死(progressive outer retinal necrosis)を合併したamyopathic dermatomyositisの一例を報告する.症例は58歳,女性.当科初診の3カ月前頃より腰部に搔痒を伴う紅斑が出現した.初診時,顔面,頸部,背部,四肢に浸潤性浮腫性紅斑を認め,間質性肺炎を合併していた.その後,間質性肺炎の悪化に対し,ステロイドパルス療法等を施行したが効果なく,シクロスポリンの内服を開始し,内服ステロイドは減量していった.その3日後に発症した左腰部の帯状疱疹は,アシクロビル投与にて完治した.その2カ月後に突然の視力低下が出現し,水痘・帯状疱疹ウイルスによる進行性網膜外層壊死と診断された.ガンシクロビル,ホスカルネットナトリウムを投与したが,進行を抑えることができずに失明した.
  • 吉野 公二, 山崎 直也, 山本 明史, 並川 健二郎, 吉田 寿斗志
    原稿種別: 原著
    2006 年 116 巻 9 号 p. 1339-1342
    発行日: 2006/08/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
    1962年から2005年の間に国立がんセンター中央病院皮膚科を受診した乳房外パジェット病95例で,化学療法を施行した11例での平均生存期間を調べた.その結果,施行した化学療法は計6種類になりその中で最も多く使われたプロトコールはFECOM療法(5-fluorourasil, Epirubicin, Carboplatin, Vincristine, MitomycinC)であり平均生存期間は15.4カ月だった.さらに鼠径リンパ節に複数リンパ節転移を認めた症例に術後補助療法として化学療法を施行した群と施行していない群とで遠隔転移を生じるまでの期間を比較し,術後補助療法を施行した群において遠隔転移を起こすまでの期間の延長がみられたが,使用した化学療法が統一されたものではなく今後の課題でもある.今回,遠隔転移巣を調べた結果,遠隔転移を生じている症例の約半数に水腎症を合併していることが分かり,転移経路を画像を参考に考察した.
学会抄録
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