日本皮膚科学会雑誌
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原著
Poroid cell neoplasms 421 例の臨床病理学的検討 第 1 報:4 組織亜型
伊東 慶悟安齋 眞一木村 鉄宣
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2008 年 118 巻 12 号 p. 2429-2434

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抄録

poroid cell neoplasms 421 例について,4 つの組織亜型とそれらの混在を検討した.札幌皮膚病理研究所で,過去5 年間に,Pinkus 型(eccrine poroma,以下 P),Smith-Coburn 型(hidroacanthoma simplex, 以下 S),Winkelmann-McLeod 型(dermal duct tumor,以下W),Mayer 型(hidradenoma,以下 M)と診断したporoid cell neoplasms 1,225 検体中,病理標本が再検討できた421例を用いた.4組織型の混在は 151例(35.9%)で観察された.混在型が高頻度に存在することから,4 組織型を独立した疾患ととらえるよりも,poroid cell neoplasms として一括し,4 組織型はその 4亜型として位置付ける考え方を提唱した.

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© 2008 日本皮膚科学会
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