日本皮膚科学会雑誌
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皮膚科セミナリウム 第90回 蕁麻疹と紅斑疹
蕁麻疹の診療
秀 道広
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ジャーナル 認証あり

2012 年 122 巻 11 号 p. 2627-2634

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抄録
蕁麻疹にはいくつかの病型があり,各病型の特徴と病態を理解しておくことが大切である.多くの場合は皮膚マスト細胞の活性化とヒスタミンが重要な役割を果たし,抗ヒスタミン薬は蕁麻疹の薬物治療の基本薬であるが,一部の血管性浮腫ではブラジキニンが重要である.治療では当面の症状抑制と中期的なコントロールに加え,長期的には治癒を目指して蕁麻疹の重症度,時間経過を評価しながら効果と負担のバランスを図ることが大切である.
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© 2012 日本皮膚科学会
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