東京都済生会中央病院
2015 年 125 巻 13 号 p. 2427-2434
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好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA),顕微鏡的多発血管炎(MPA)及び多発血管炎性肉芽腫症(GPA)を代表とするANCA関連血管炎は腎,肺,末梢神経,皮膚などの臓器で高頻度に発症する全身性血管炎である.その皮膚病変は病勢を反映し,診断価値が高い.肉眼で確認できる皮膚病変は生検により迅速な組織診断を下せるので,その臨床と病理所見の特徴を把握することがANCA関連血管炎の早期診断と治療につながる.