日本皮膚科学会雑誌
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125 巻 , 13 号
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委員会報告
新・皮膚科セミナリウム 血管炎を病因・病態から理解する
  • 川名 誠司
    2015 年 125 巻 13 号 p. 2419-2426
    発行日: 2015/12/20
    公開日: 2015/12/25
    ジャーナル 認証あり
    免疫複合体(IC)性血管炎には,IgA-ICが関与するIgA血管炎と,IgG/IgM-ICが関与する皮膚白血球破砕性血管炎,蕁麻疹様血管炎,クリオグロブリン血症性血管炎,続発性血管炎(感染性血管炎,薬剤性血管炎,膠原病関連血管炎,腫瘍随伴性血管炎)が含まれる.発症は主として細静脈の血管内皮細胞へのICの沈着と補体活性化で始まり,真皮小血管の白血球破砕性血管炎が進展する.臨床的には下肢を中心に紫斑,紅斑,膨疹,血疱,小潰瘍などが種々の程度に出現し,臓器病変(特に腎炎)の出現頻度とその重症度は各疾患毎に異なる.適切な治療のためには,原因検索(感染,薬剤,膠原病,悪性腫瘍)が重要である.
  • 陳 科榮
    2015 年 125 巻 13 号 p. 2427-2434
    発行日: 2015/12/20
    公開日: 2015/12/25
    ジャーナル 認証あり
    好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA),顕微鏡的多発血管炎(MPA)及び多発血管炎性肉芽腫症(GPA)を代表とするANCA関連血管炎は腎,肺,末梢神経,皮膚などの臓器で高頻度に発症する全身性血管炎である.その皮膚病変は病勢を反映し,診断価値が高い.肉眼で確認できる皮膚病変は生検により迅速な組織診断を下せるので,その臨床と病理所見の特徴を把握することがANCA関連血管炎の早期診断と治療につながる.
  • 新井 達
    2015 年 125 巻 13 号 p. 2435-2440
    発行日: 2015/12/20
    公開日: 2015/12/25
    ジャーナル 認証あり
    膠原病に伴う血管炎は小血管もしくは細小血管が病変の主座である.全身性エリテマトーデスやSjögren症候群では蕁麻疹様血管炎とクリオグロブリン血症性血管炎が代表疾患である.強皮症に伴う血管炎は稀であるが,ANCA関連血管炎を忘れてはならない.膠原病に伴いやすい血管障害にはリベドと高ガンマグロブリン血症性紫斑がある.前者は組織学的に血管炎を見出す重要な皮膚症状であり,後者はSjögren症候群や関節リウマチにみられることが多い.いずれも日常診療で見落としてはならない重要なチェックポイントである.
原著
  • 松尾 典子, 谷口 裕子, 森下 綾子, 大滝 倫子
    2015 年 125 巻 13 号 p. 2441-2445
    発行日: 2015/12/20
    公開日: 2015/12/25
    ジャーナル 認証あり
    疥癬患者106名に対し,個人輸入したピレスロイド系殺虫剤ペルメトリンクリームを用いて治療した.加えて患者家族や介護者15名に予防的に投与した.患者は乳幼児41例,妊婦5例,授乳婦11例を含む.ペルメトリンは1週間間隔で1~4回投与した.106例中73例はペルメトリンクリームのみで治療(2回投与:63例,3回:8例,4回:2例),33例は他薬剤との併用で1~3回投与した.106例中105例(99.1%)が治癒したが,プレドニゾロン5 mg内服中の全身性強皮症患者1例が治療終了1カ月半後に再燃した.全例で接触皮膚炎等の副作用は認められず,ペルメトリンクリームは安全性,有効性の高い薬剤と考えた.
学会抄録
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