2016 年 126 巻 11 号 p. 2109-2116
2012年4月から2015年3月まで熊本赤十字病院を受診した熱傷患者を調査検討した.患者総数は1,700名(男性820名,女性880名)であり,入院は133名(男性78名,女性55名)であった.原因は,高温液体50%,高温固体29%,火炎11%の順で,3歳未満が全体の33%を占めた.高温液体は全年齢層で多く,小児では高温固体での軽症例,成人以降は火炎での重症例が多かった.当院の1998~2000年の調査と比較し,入院患者のBurn Indexは平均18から11へ低下し,重症例は減少していた.