日本皮膚科学会雑誌
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126 巻 , 11 号
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追悼
日本皮膚科学会ガイドライン
新・皮膚科セミナリウム 美容皮膚を日常診療に活かそう―特にシワについて―
  • 今山 修平
    2016 年 126 巻 11 号 p. 2069-2075
    発行日: 2016/10/20
    公開日: 2016/10/20
    ジャーナル 認証あり

    1.生涯の全経過を通して,ヒト皮膚には(歩けば体重が足底に,話せば表情筋による内からの変形が顔に,という具合に)生命活動に伴う負荷がかかり続ける.負荷を受けた皮膚は肥厚したり硬化して負荷に対応するから,しだいに負荷は薄くて軟らかいままの部分をたどるように変形させて吸収される.これがシワである.

    2.小ジワは,表皮と真皮乳頭層までの不均一化による表在性の折れ線(図2)である.真皮乳頭層は表皮プロパーの結合組織(→本文)であるから(外用・ピーリングなどの)無侵襲性の表皮修飾により乳頭層も一括して修飾されて小ジワも消える.

    3.大ジワは,深達性の,真皮網状層の中まで表皮が折れ込んだ線(図3)である.不均一になった真皮網状層を(外科的切除・熱変性・充填剤・筋弛緩などの)侵襲性に修飾することで消去する.

    4.露光によるシワは,真皮網状層に板状に沈着した弾性線維成分のために,真皮が(厚紙を折るように)直線的に折れた線(図4)である.光熱暴露を減らすことで予防できる.

    5.誕生と共に発現し,生涯を通してほぼ変化しない均等な分割模様がキメ(→本文)であり,シワとは異なる.とはいえキメは表皮と乳頭層までの(小ジワと同じ深さの)凹凸であるから,個体が置かれた自然・社会環境あるいは疾患により変化する.この様子は苔癬局面ではキメが直線状になることでも経験される.

  • 須賀 康
    2016 年 126 巻 11 号 p. 2077-2083
    発行日: 2016/10/20
    公開日: 2016/10/20
    ジャーナル 認証あり

    本邦におけるシワの改善治療の1つとして,機器を用いた治療が簡便で安全性も高いため大きな支持を得ている.いずれの機器においても,ラジオ波,近赤外線,レーザーなどのエネルギー源を使って真皮内部に局所的に熱を発生させ,その生体反応により老化したコラーゲンに熱収縮・熱凝固を起こし,線維芽細胞が活性化して創傷治癒機転,再構築が誘動できると考えられている.1回の施術による効果は短期で局所的なものとなるが,定期的,継続的に施術することにより,小ジワ~中等度のシワであれば改善が期待できる.

  • 今泉 明子, 古山 登隆
    2016 年 126 巻 11 号 p. 2085-2093
    発行日: 2016/10/20
    公開日: 2016/10/20
    ジャーナル 認証あり

    最近,エイジングに対する治療は関心が高く,その中でも注目されている治療のひとつにシワ治療が挙げられる.シワ治療の中でも注入療法は,安全かつ短時間で効果を得られる満足度の高い治療といえる一方で,満足度を上げるためには適応が大切である.注入療法において適正な治療を行うためには,老化のメカニズム,薬剤の基礎的知識はもとより,実際の治療に関わる解剖学的構造,治療の特性などを理解する必要がある.ここでは,皮膚科医にとって必要な注入に関する知識と明日から診療に役立つ安全な手技を紹介する.

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