日本皮膚科学会雑誌
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新・皮膚科セミナリウム 金属アレルギーUp to date
1.金属アレルギーUp to date歯科の立場から
細木 真紀
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2018 年 128 巻 3 号 p. 399-405

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抄録

金属アレルギー患者は,ピアスなどのアクセサリーの流行の影響もあり近年増加している.金属が触れている部分の皮膚にかぶれやかゆみなどが起こるアレルギー性接触皮膚炎の場合は,金属アレルギーとの診断が容易であるが,掌蹠膿疱症や異汗性湿疹,全身性接触皮膚炎・接触皮膚炎症候群など難治性の皮膚症状については,原因不明の難治性の皮膚疾患と診断されていることもある.金属アレルギーの発症因子として,口腔内に存在する歯科金属材料が関わることも多い.口腔内の金属が原因の場合,金属イオンが溶出し続けるため症状が持続する.投薬によって皮膚症状が改善しにくい患者で,金属でかぶれた既往のあるものについては金属アレルギーを疑ってみることが重要である.

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