日本皮膚科学会雑誌
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新・皮膚科セミナリウム 金属アレルギーUp to date
2.金属アレルギー:皮膚科の立場から,どんな皮疹が出現するか?その対処法は?
足立 厚子
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2018 年 128 巻 3 号 p. 407-412

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抄録

金属アレルギーには皮膚に直接接触して起こす金属接触アレルギーと,食品や歯科金属に含まれた微量金属が体内に吸収されて発症する全身型金属アレルギーとがある.全身型金属アレルギーの最も多い病型である汗疱状湿疹は,ニッケル,コバルト,クロムのパッチテストが陽性を示すことが多く,チョコレートや豆などの金属の多い食品を制限することにより軽快することがある.ただしこれらの金属は人体にとって必須金属でもあるため,厳格すぎる除去食は避けるべきである.

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© 2018 日本皮膚科学会
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