慶應義塾大学
2020 年 130 巻 10 号 p. 2199-2208
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爪乾癬と爪扁平苔癬では,それぞれ特徴的な変化が爪に現れることから,爪の所見から臨床診断を行うことはそれほど難しくない.組織検査を行う場合は,解剖学的な病変の首座から,できるだけ低侵襲に行うことが望ましい.爪乾癬では,局所外用療法単独でも高い治療効果が得られることが多い.一方,爪扁平苔癬では,爪母の不可逆的損傷を少しでも回避するための早期治療開始が鍵であり,爪母における激しい炎症が示唆される場合には,ためらわずに全身療法を選択すべきである.
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