日本皮膚科学会雑誌
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新・皮膚科セミナリウム 接触皮膚炎の基礎
1.接触皮膚炎の発症メカニズム
本田 哲也
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2020 年 130 巻 8 号 p. 1783-1790

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抄録

接触皮膚炎は大きく一次刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎に分けられる.組織学的には両者とも湿疹反応を呈する.一次刺激性接触皮膚炎は接触物質の機械的・化学的刺激などにより誘発される皮膚炎症で,アレルギー的機序は関与しない.アレルギー性接触皮膚炎はIV型アレルギーに分類されるアレルギー反応であり,T細胞,樹状細胞などを主体として様々な免疫細胞が複雑に絡み合い病態を形成する.接触皮膚炎は皮膚炎症の基本形であり,その病態理解を通し,様々な炎症性皮膚疾患の病態解明,治療開発につながることが期待される.

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