2021 年 131 巻 3 号 p. 511-515
症例は75歳男性で,関節リウマチおよび間質性肺炎に対してPSL 15 mg内服中.2018年2月中旬に手指のしびれと手掌および足底の疼痛を自覚した2日後,疼痛部位に一致して皮疹が出現し当科受診.
両側手掌および足底に紅斑,紫斑と一部血疱を認め,両前腕にも粟粒大の紫紅色斑を認めた.
皮疹は落屑を残し一カ月後には治癒.手袋靴下型の特徴的な臨床症状,病理組織学的所見とHPV-B19 IgM抗体価の上昇よりHPV-B19感染症に関連したPPGSSと診断した.