2024 年 134 巻 2 号 p. 309-319
アトピー性皮膚炎(AD)患者の教育入院において皮膚疾患ケア看護師がスキンケア及び外用方法の指導に介入している.入院AD67例を対象に洗浄方法を観察し,入院時と退院時にアンケート調査を行った結果,入院時は洗浄剤の泡立て不足,擦り洗いなど,洗浄方法が不適切で,適切な外用量を理解していない患者が多かったが,退院時には,全例が洗浄方法や外用量について理解し,退院後も継続可能と回答し,入院中の指導に満足していた.皮膚疾患ケア看護師の外用療法・スキンケア指導への介入は患者の治療意欲向上を促すと考えられる.