2025 年 135 巻 13 号 p. 2601-2613
Onychopapillomaは手また足の指の遠位爪母および爪床上皮に発症する原因不明の過角化および乳頭腫形成の稀な良性腫瘍である.爪甲の変化は,紅色線条と爪甲下の角質増殖だが,紅色以外に白色や褐色線条もあり,今回,褐色線条様所見を呈した症例を経験した.その横切り切片で病理組織を検討した結果,爪母から爪床にかけて表皮突起の延長による乳頭腫症と爪甲下角質増殖がみられた.褐色線条部の免疫染色の結果はヘモジデリンであった.過去に横切り連続切片で病理学的に検討した報告は少なく,本症の本態解明の一助となることを期待する.