2026 年 136 巻 1 号 p. 39-48
生物学的製剤を投与中にcutaneous paradoxical reactionを生じた20患者21症例を後方視的に検討した.使用した生物学的製剤は,抗TNF製剤(n=18)が最も多く,新規に誘発された皮膚症状は,乾癬(様皮疹),掌蹠膿疱症(様皮疹)/掌蹠外皮疹,膿疱性乾癬,壊疽性膿皮症,サルコイドーシス等があり,既存の皮膚症状の悪化を3例に認めた.生物学的製剤は10例で継続となったが,11例で中止され,そのうち5例が他剤に変更されていた.本検討は単施設からの報告であり,今後多施設共同研究などにより多数例を解析し疾患ごとの病態の違いや共通する機序が明らかになることを期待したい.