2026 年 136 巻 2 号 p. 123-127
17歳女性.重症のコリン性蕁麻疹で,抗ヒスタミン薬内服下でコントロールできず複数回のアナフィラキシーショックを起こし,日常生活が困難であった.慢性蕁麻疹・機械性蕁麻疹・温熱蕁麻疹を合併し,安静時の血漿ヒスタミン値も高値であり,負荷試験では軽微な負荷で症状が誘発された.慢性蕁麻疹に対してオマリズマブによる治療を開始後,慢性蕁麻疹だけでなく,コリン性蕁麻疹の症状も軽快し,負荷試験でも症状が誘発されなかった.本症例の結果からIgEが関連するコリン性蕁麻疹に対するオマリズマブの有効性が示唆された.