日本皮膚科学会雑誌
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結節性紅斑知見補遺 Nodular vasculitisに對する1見解
笹井 陽一郎
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1957 年 67 巻 9 号 p. 626-

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抄録
結節性紅斑は1860年Hebraが多型滲出性紅斑より独立させて以来,その原因病理に関して種々論議されて来た.Uffelmannに始る結核説は特に小児科側で重視され,Wallgren,Philippson等は小児の結核初感染に際し約70%に本症が観察されると報じている.本邦に於ても小池,皆見―古賀,萩原,熊谷,青島,伊藤等が結核に関係ある如く推察される例を述べ,パザン氏硬結性紅斑乃至結節性結核性静脈炎との関連についてはFalk,藤浪等が注目しているが,特に伊藤は本症を結核アレルギーの転換に対応する表現の変化と解釈している.一方化膿球菌との関連性も屡々述べられるところであり(Frankel,Favour及びSosman,Pilot,本間),特に病巣感染の意義が重視されている.その他梅毒,癩,白癬,第4性病等もその原因たり得るといわれるが何れにせよ本症のアレルギー症なることは論を俟たないところであろう.近来結核治療の進歩につれ重症結核の減少は世界の趨勢であり,又各種抗生剤乃至化学療法剤の発達,普及は本症の病型を変化せしめつゝあることは推測に難くない.著者は東北大学皮膚科外来を訪れた本症患者につき,この観点より統計的且つ組織学的観察を試みた.
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© 1957 日本皮膚科学会
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