日本皮膚科学会雑誌
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皮膚疾患の好発部位に関する研究 湿疹に於ける各種皮膚反応の部位的差異の観察
木村 国夫
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1961 年 71 巻 6 号 p. 620-

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抄録
各種皮膚疾患に於て皮膚病変の発生,展開するには,皮膚が生体の所謂総被Integmentum cmmuneとして,それに直接暴露し,接触している外界の諸條件が,又一方では皮膚の包蔵する生体内部諸器官のあらゆる機能狁況がこれに関與することは云うまでもないが,皮膚病変発生,展開の立地條件とも謂うべく,これに対して局所性要約を準備し,提供するものとして局所皮膚の解剖組織学的,生理学的特性を舉げることができる.皮膚疾患の所謂好発部位の問題にはその一部,恐らく大きな部分として,この皮膚病変の立地條件が含まれるのであるが,生理学方面の検索として例えばBenediktは皮膚温度の部位的差異に就て,体積対表面面積の関係から四肢はタ至イよりも,又皮下脂肪組織のより大量の存在から乳房部,臀部は他の部よりも低温にありとし,このことは皮膚病変の発生をより困難にするとの見解を公けにしている.
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© 1961 日本皮膚科学会
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