抄録
結合織は生理的,病的刺激に対して組織の構造維持と内部環境のhomeostasisに重要な役割を果している.この機能は主として結合織細胞問物質によって営まれる.細胞間物質は一般に線維成分と基質忙分けられるか,両者は構造的にも機能的にも密接に関係し蛋白にムコ多糖体複合体として一つの動的なシステムを構成していると考えられる.このシステムは近年生化学,物理化学,電子顕微鏡などによって活発に研究されているか,その全貌はなお深いベールに隠されている.われわれは多年結合織の電子顕微鏡的研究に従事しているが,本論文では最も普遍的な線維成分である膠原線維と細網線維の構造と形成について,われわれの見解を述べたいと思う.