抄録
色素性蕁麻疹のマスト細胞を電顕的,および電顕細胞化学的に観察した.種々の形態をしめす顆粒の内で,大きさ0.5~1μで,限界膜にとりかこまれ,均質な基質を有し,限界膜と基質との間に低電子密度部分を有する顆粒は,酸フォースファターゼ強陽性で,デキストリン鉄のとりこみは早く,他の分泌顆粒とは明らかに区別され,分泌顆粒ではなく,ライソゾームと考えられた.マスト細胞はとりこみを行うのみでなく,ライソゾームの存在により,消化過程も行うことが示され,マスト細胞の機能との関連について,2~3の考察を加えた.