日本皮膚科学会雑誌
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83 巻, 3 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 菱田 宏
    1973 年 83 巻 3 号 p. 119-
    発行日: 1973年
    公開日: 2014/08/26
    ジャーナル 認証あり
    汎発性白皮症メラノソームについて,通常電顕的方法並に電顕細胞化学的にはドーパオキシダーゼ,パーオキシダーゼ抗体法を用いて観察を行なった.症例3例中2例はメラノソームⅡ,Ⅲ,Ⅳが,1例はメラノソームⅠと少数のメラノソームⅡが認められた.ドーパ反応は全症例に陽性メラノソームを認め,ここに検索した3例ともに汎発性白皮症メラノソームにチロジナーゼ活性は存在することが分った.メラノソームⅠについては,パーオキシダーゼ抗体法(メラノソーム抗体法)を用いて同定した.汎発性白皮症メラノソーム形態は3例中2例正常形態で1例は異常形態を示した.又正常メラノソームモデルには柿の実のような形が想像された.
  • 大橋 勝, 田中 久雄, 水谷 貞夫
    1973 年 83 巻 3 号 p. 133-
    発行日: 1973年
    公開日: 2014/08/26
    ジャーナル 認証あり
    色素性蕁麻疹のマスト細胞を電顕的,および電顕細胞化学的に観察した.種々の形態をしめす顆粒の内で,大きさ0.5~1μで,限界膜にとりかこまれ,均質な基質を有し,限界膜と基質との間に低電子密度部分を有する顆粒は,酸フォースファターゼ強陽性で,デキストリン鉄のとりこみは早く,他の分泌顆粒とは明らかに区別され,分泌顆粒ではなく,ライソゾームと考えられた.マスト細胞はとりこみを行うのみでなく,ライソゾームの存在により,消化過程も行うことが示され,マスト細胞の機能との関連について,2~3の考察を加えた.
  • 板倉 英子, 小川 秀興
    1973 年 83 巻 3 号 p. 145-
    発行日: 1973年
    公開日: 2014/08/26
    ジャーナル 認証あり
    正常人の毛髪よりメラニン顆粒を分離精製し試験管内で各種物理化学的処理を加えその脱色・崩壊過程を各々分光光度計,電子顕微鏡を用いて観察した.生体内におけるメラノソームの脱色,崩壊には現在ライソゾームがその主役を果しているとされているが,本実験ではH2O2-peroxidaseの反応系において極めてドラマチックな変化を示した.異物の処理過程において本反応系の関与が生体内で強く想定されている今日,メラノソームの脱色・崩壊においてもperoxisomeがlysosomeと協同してこれを行うことの可能性を示唆した.メラニンの生成過程については,既にFitzpatrick,清寺らの研究によりその概略は明らかとなかったが,一旦生成されたメラニンの生体内での運命に関しては未だ不明の点が多い.メラニン自体は極めて安定した化合物で,試験管内においては通常の化学的乃至物理的操作では容易に破壊されないことで知られている.一方,皮膚においては,紫外線からの防禦を司るという機能面からも,従来メラニン顆粒は崩壊されないものとされてきた.しかし近年の電顕的研究によれば,その電顕的単位であるメラノソームはライソゾームにより若干の形態的な変化を受けることが知られてきた.今回我々は,正常人の毛髪よりメラニン顆粒を分離精製し,各種処理による本顆粒の試験管内での脱色・崩壊過程について検索し興味深い知見を得たのでここに報告し,併せて本顆粒の生体内での崩壊脱色過程の可能性について述べてみたい.
  • 肥田野 信
    1973 年 83 巻 3 号 p. 151-
    発行日: 1973年
    公開日: 2014/08/26
    ジャーナル 認証あり
    新生児の初期,主として乳暈に屡々みられる小腫瘍の臨床的及び組織学的研究を行った.
  • 1973 年 83 巻 3 号 p. 153-
    発行日: 1973年
    公開日: 2014/08/26
    ジャーナル 認証あり
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