日本皮膚科学会雑誌
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尋常性白斑,悪性黒色腫におけるメラニン抗原によるリンパ球幼若化現象,および尋常性白斑における免疫異常
山田 瑞穂藤本 典男東 久志夫梁瀬 恵子奥 知三吉永 花子
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1975 年 85 巻 6 号 p. 351-

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抄録
 1.悪性黒色腫リンパ節転移より抽出したメラノーム抗原3種,ヒト頭髪より抽出した毛メラニン抗原1種を用い,尋常性白斑21例,類似白斑8例,悪性黒色腫4例,メラ二ン色素,白斑と無関係の諸皮膚疾患17例,健康人2例について,リンパ球幼若化現象を検討した. 2.尋常性斑,類似白斑においては, 1> 2の例外を除いて,陰性であった.色素性母斑を合併,母斑性 (限局性白皮)の可能性ある1例,若白髪の1例でメラノーム抗原で高い幼若化率が見られ,毛メラニン抗原では陰性であった.悪性黒色腫では高い幼若化率を示すものが多く,これが手術後低くなる,また,多数の転移を生ずると陰性となるという傾向がうかがわれた.対照の諸皮膚疾患,健康人では低い幼若化率を示すものが多かった. 3.尋常性白斑12例,白斑黒皮症1例について免疫学的検索を行ない,多少の異常値を認めたものの,本症に特有と見なし得る一定の傾向としての免疫異常は認められなかった,
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© 1975 日本皮膚科学会
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