日本皮膚科学会雑誌
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点状皮膚移殖術による先天性および遺伝性色素異常症における脱色皮膚の性質について
野崎 憲久
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1977 年 87 巻 3 号 p. 195-

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抄録

Piebaldism, 遺伝性対側性色素異常症,脱色素性母斑および脱色素性色素失調症などの先天性又は遺伝性色素異常症の脱色素皮膚内に,点状皮膚移植術を施したあと8-MOP (8-inethoxypsoralen) の内服又は外用と日光浴あるいは BL (Black Light) 照射を行い,白斑内に出現する色素斑について検討した, Piebaldism 例は whiteforelockを含めてすべての白斑部に,遺伝性対側性色素異常症,脱色素性色素失調症は何れも移植皮膚片よりの色素斑の拡大を認め, Piebaldismではその色素斑に虫蝕状の欠損が見られたが,後者では色素斑の拡大は尋常性白斑に比しその速度は遅い.脱色素性母斑では3例共臨床的,光顕的に移植皮膚片の周囲に幅 1mm 程度の白彙を形成した. 光顕的にはかかる色素斑の形成は白斑内メラノサイトの賦活に基づく表皮内メラニン顆粒の出現によるもので,脱色素性母斑の白彙部ではメラノサイト,ソラニン顆粒に乏しく,電顕的には何れの疾患においても表皮メラノサイト内に正常のメラノソームの外に,異常メラノソームの出現を認めた.

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© 1977 日本皮膚科学会
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