日本皮膚科学会雑誌
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87 巻, 3 号
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  • 野崎 憲久
    1977 年 87 巻 3 号 p. 195-
    発行日: 1977年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    Piebaldism, 遺伝性対側性色素異常症,脱色素性母斑および脱色素性色素失調症などの先天性又は遺伝性色素異常症の脱色素皮膚内に,点状皮膚移植術を施したあと8-MOP (8-inethoxypsoralen) の内服又は外用と日光浴あるいは BL (Black Light) 照射を行い,白斑内に出現する色素斑について検討した, Piebaldism 例は whiteforelockを含めてすべての白斑部に,遺伝性対側性色素異常症,脱色素性色素失調症は何れも移植皮膚片よりの色素斑の拡大を認め, Piebaldismではその色素斑に虫蝕状の欠損が見られたが,後者では色素斑の拡大は尋常性白斑に比しその速度は遅い.脱色素性母斑では3例共臨床的,光顕的に移植皮膚片の周囲に幅 1mm 程度の白彙を形成した. 光顕的にはかかる色素斑の形成は白斑内メラノサイトの賦活に基づく表皮内メラニン顆粒の出現によるもので,脱色素性母斑の白彙部ではメラノサイト,ソラニン顆粒に乏しく,電顕的には何れの疾患においても表皮メラノサイト内に正常のメラノソームの外に,異常メラノソームの出現を認めた.
  • 榎並 寿男
    1977 年 87 巻 3 号 p. 209-
    発行日: 1977年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    8-Methoxypsoralen (8-MOP )光毒性反応60分後に,モルモット表皮細胞核小体に電子密度高く均一の小体が出現することが知られている. DNase, RNase および Pepsin 処理電顕標本の所見から,この小体が主として RNA から成り立っていることを証明した.形態および化学組成は Actinomycin D などを作用させたときに出現するMicrospherule に一致した.したがってこの核小体の変化は DNA 依存性 rRNA 合成の阻害の1つの形態学的表現と考えられた.また核小体内クロマチンが消失した.すなわち 8-MOP 光毒性反応では,核小体内の DNA は機能が失われるのでなく,消失することを意味している.その点で極めて重要な現象と思われる.
  • 1977 年 87 巻 3 号 p. 217-
    発行日: 1977年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
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