抄録
特異的 -SH 結合性蛍光試薬 N-(7-Dimethylamino-4-methyl-3-coumarinyl) maleimide を用いて cystine-richkeratohyalingranules の検索を行ったところ,HE 染色で好塩基性に染色される通常のケラトヒアリン顆粒は全く蛍光を示さなかったので, cystine に乏しいことがわかった.又点状の強い蛍光を示す物質かケラトヒアリン顆粒間の細胞質又は残遺核内に存在していた.その数はケラトヒアリン顆粒より少く,恐らく電顕的にのみ同定される dense homogeneous deposit(DHD) に相当するものと考えられた.