日本皮膚科学会雑誌
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88 巻 , 2 号
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  • 安江 隆, 馬場 えつ子
    1978 年 88 巻 2 号 p. 59-
    発行日: 1978年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    リウマチ熱(RF)の経過中に発症し,口腔粘膜疹を伴った若年性疱疹状皮膚炎 (JDH) の9歳男児例を報告した.蛍光抗体法にて, JDH の増悪期の皮膚(無疹部および皮疹部)の表皮真皮間基底膜部 (BMZ) と真皮上層の血管壁に, IgG , IgA , 補体成分の沈着が認められ,初期の皮疹部の BMZ には FR 抗原(フィブリノーゲン,フ4プリン,FDP)の局在も証明されたが,RF や JDH が完全に治癒し, ASLO 値も正常化した時点の皮膚では,これらの沈着は認められなかった.ペニシリン剤と副腎皮質ホルモン剤の大量投与とにより,RF の症状は消失したが,JDH は抑制されず, JDH には DDS が著効を奏した. JDH 増悪期の皮膚で認められた immune complex と思われるこれら免疫グロブリンの沈着が,RF または溶連菌感染に結果したものであろうことは確実と思われたが,これが JDH の皮疹や粘膜疹発生の原因か否かの判定には慎重を要すると思われた.
  • 溝口 晶子
    1978 年 88 巻 2 号 p. 67-
    発行日: 1978年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    Behget 病患者のリンパ球の反応性を検討する目的で,本症患者20名と健康者14名との間で one-way micro MLC を行った.患者リンパ球に健康者リンパ球に比べて有意の差で responder としての反応性の低下が認められた. stimulator としての反応は健康者のそれと差がなかった.T リンパ球,B リンパ球の分布には異常がみられず,本症患者のリソパ球に何らかの機能異常が存在する可能性を示唆するものと考える. Bechget 病の急性増悪期の患者と緩解期にある患者との間に responder としての反応性の差はなかった.また responder としての反応性の低下と DNCB 感作試験の成績とは関連がみられなかった.
  • 落合 豊子, 野原 正, 鈴木 啓之
    1978 年 88 巻 2 号 p. 75-
    発行日: 1978年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    ongenital sensory neuropathy の1例を経験し,その臨床的並びに病理組織学的変化について述べた,本症例における知覚脱失の本態は,自験例における電顕的ならびに電気生理学的所見に基づき,皮膚知覚神経終末器官あるいは末梢知覚神経線維の異常にあると推測した
  • 櫻根 孝俊
    1978 年 88 巻 2 号 p. 83-
    発行日: 1978年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    melanin は melanocyte 内で tyrosine を基質として生成される.ここで基質 tyrosine は細胞質内に free の形で存在すると一般に考えられているが,尚この他にmelanocyte 内で peptide が分解されて生ずる tyrosine も亦基質として利用される可能性も考えられる. mouse melanoma を材料として行った実験結果から,melanoma 組織内に peptidase が存在し, tyrosine を N 末端,C 末端に持つ dipeptide, 真中に持つ tripeptide を分解し tyrosine を遊離する事が確められた.この peptidase 活性は細胞質内溶性分画に局在し,一部は小頭粒分画にも認められる.小穎粒分画の活性は,滑面膜分面とfree ribosome richな分画とにあり,本酵素の生成の場はribosome一小胞体系で,反応の場は細胞質と推測される.この peptidase 活性の強さを4種の黒化度の異る mouse melanoma について比較したところ melanin の黒化度の順とよく一致した. 本酵素は生体内に広く存するleucine aminopeptidaseと基質特異性の面でよく似ているが,若干の相違点があり,特に2価陽イオンの作用態度が異っている.従って melanocyte 特有の aminopeptidase である可能性が充分考えられる. 以上の実験結果から melam・cyte level での melanin 生成に基質を供給する系の存在が強く推測される.
  • 手塚 正, 平井 玲子, 小川 秀興
    1978 年 88 巻 2 号 p. 93-
    発行日: 1978年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    特異的 -SH 結合性蛍光試薬 N-(7-Dimethylamino-4-methyl-3-coumarinyl) maleimide を用いて cystine-richkeratohyalingranules の検索を行ったところ,HE 染色で好塩基性に染色される通常のケラトヒアリン顆粒は全く蛍光を示さなかったので, cystine に乏しいことがわかった.又点状の強い蛍光を示す物質かケラトヒアリン顆粒間の細胞質又は残遺核内に存在していた.その数はケラトヒアリン顆粒より少く,恐らく電顕的にのみ同定される dense homogeneous deposit(DHD) に相当するものと考えられた.
  • 1978 年 88 巻 2 号 p. 97-
    発行日: 1978年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
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