日本皮膚科学会雑誌
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ラット皮膚加齢に伴うグリコサミノグリカン,コラーゲンの変化
松本 義也
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1979 年 89 巻 10 号 p. 685-

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抄録
Sprague-Dawley ラットの加齢に伴う皮膚結合組織の変化を,グリコサミノダリカンを中心に検討をおこない,さらにデルマタン硫酸-コンドロイチン硫酸 copolymer の存在についても検索し,以下の結果を得た. 1.皮膚グリコサミノダリカン総量は,出生日にピークがみられ,その後減少し生後1ヶ月頃よりほぼ一定値を示した. 2.ヒアルロン酸は,出生まもなくそのピークがあらわれその後生後1ヵ月頃まで徐々に減少し,以後ほぼ一定値を示した. 3.皮膚デルマタン硫酸は,生後40日頃に増加し,その後ほぼ一定の値を示した.これは,コラーゲン量の指標である組織ハイドロオキシプロリン含量の増加の傾向とよく対応し,デルマタン硫酸と皮膚線維形成との相関が推測された. 4.加齢に伴う皮膚デルマタン硫酸の質的変化は,特に認められなかった. 5.皮膚デルマタン硫酸は,均一な二糖単位の繰り返し構造ではなく,イズロン酸成分とグルクロン酸成分とが種々の混成比をなして,デルマタン硫酸 -コンドロイチン4- 硫酸 copolymer として存在すると考えられた.
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© 1979 日本皮膚科学会
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