抄録
ポルフィリン症における日光過敏性皮疹の発生に関与すると考えられているライソゾームの役割を検討するために,以下の実験を行なった.1.ラット肝からライソゾームを分離し,これに hematoporphyrin (HP)を添加し 400nin 紫外線 (400nm UV) を照射した,生成される過酸化脂質量は照射する 400nm UV の量に比例して増加した.一方,添加した HP の量には至適濃度があった.対照の HP を添加しない系では照射前後で過酸化脂質量に差は生じなかった. 2. HP の濃度を一定にし,ライソゾーム分画に vitamin E を添加して 400nm UV を照射すると,過酸化脂質形成の抑制がみられ vitamin E の抗酸化作用が確認された