日本皮膚科学会雑誌
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Clobetasone 17-butyrate 外用剤の全身への影響 -Hydrocortisone 17-butyrate軟膏との二重盲検法による比較- Clobetasone17-butyrate外用剤の全身影響研究班
武田 克之
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1980 年 90 巻 6 号 p. 491-

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抄録
0.05% Clobetasone 17-butyrate 軟膏(CB)を成人乾癬患者に密封包帯法(ODT)で外用し,全身への影響と臨床効果について, 0.1% Hydrocortisone 17-butyrate 軟膏(HB)を対照薬剤に選び,二重盲検法により比較検討した.また CB を幼小児のアトピー皮膚炎患者に単純塗布(SA)で外用し,血漿コーチゾル値,末梢血好酸球数および血糖値の変動を指標として全身への影響を検討した.成人乾癬患者の血漿コーチゾル値は,すべての群で初期値に対して有意に減少したが, HB 30g 群で減少がめだった.各群を比較すると HB 30g 群が CB 30g 群より有意に減少し, CB 30g 群と CB 10g 群の間には有意差を認めなかった. 末梢血好酸球数は CB 10g, 30g 群, HB 10g 群では初期値に対して大きな減少を認めなかったが, HB 30g 群では減少が顕著であった.各群の比較では, CB 30g 群と10g 群の間では有意差がなかったのに対し, HB 30g 群では HB 10g 群より有意に減少した. 血糖値は,成人乾癬患者で変動を認めなかった. なお,臨床効果10g群では CBとHBの間に有意差を認めなかったが, 30g群では4日目と6日目においてHBがCBより有意に優れた. アトピー皮膚炎患者におけるCB 5g群のSAで氏薬剤外用5日後に末梢血好酸球数が初期値に対し有意に減少したが,血漿コーチゾル値と血糖値は変動を認めなかった.
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© 1980 日本皮膚科学会
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